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龍得寺の五輪塔

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ページID:0004413 更新日:2022年12月6日更新 印刷ページ表示

龍得寺の五輪塔 江田山薬師院龍得寺(えださんやくしいんりゅうとくじ)は曹洞宗の寺で、天文元年(1532)10月15日、金山城主横瀬泰繁により創建されたと伝えられています。
 一般的に五輪塔は、下から順に基礎(地輪)・塔身(水輪)・笠(火輪)・受花(風輪)・宝珠(空輪)の五つの部分でできています。龍得寺の五輪塔は墓地中央付近にあり、天神山凝灰岩(みどり市笠懸町産出)で作られています。高さは地輪が43cm、水輪が38cm、火輪が5cm、空輪・風輪が31cmあります。水輪には「龍得寺殿」、地輪には「天文十四年(1545)巳九月九日 前信州大守威岳宗虎大居士 由良信_守源泰繁」と刻まれていることから、金山城主であった横瀬(由良)泰繁の墓石と伝えられています。しかし、全体的な形状やみどり市笠懸町天神山の凝灰岩を使用していることなどから、鎌倉時代未から南北朝時代にかけて作られたと推定され、文字は後の時代になって追刻されたものと考えられます。従って、龍得寺創建に先立ち、墓所があったと考えられ、北西500mにある江田氏の江田館との関係が指摘されています。
 太田市内にある天神山の凝灰岩製の五輪塔としては最大級のもので、中世の仏教文化を知る上で重要な資料です。

龍得寺の概要と関連する指定文化財一覧

指定区分 市指定重要文化財[建造物(石造文化財)]
指定年月日 昭和49年9月1日
合併に伴い、平成17年3月28日に改めて
新市の文化財として指定されました
所在地 太田市新田上江田町309-1 龍得寺