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沖之郷の祇園山車

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ページID:0004481 更新日:2022年12月6日更新 印刷ページ表示

沖之郷の祇園山車  沖之郷(おきのごう)は太田市の東端、栃木県足利市に接する四方を水田に囲まれた農村地帯です。北・東南・西・新田の4つのコウチ(地域区分の称で、地元では「耕地」の文字を当てている)から成っています。祇園山車(ぎおんだし)は、無病息災を祈る八坂神社の夏祭りの際に曳(ひ)き廻され、各コウチに一台ずつ(西コウチと新田コウチ〈西新コウチ〉は組んで1台)の計3台あります。
 北と西新コウチのものは、高さ約5.2m、長さ約5.2m、幅約2.6m(西新コウチのものは約2.8m)の桧材、漆仕上げです。北コウチの山車は、正面破風に「祭典」の扁額(へんがく)を掲げ、その上部や梁(はり)の端、妻に龍の金箔彫り物を飾ります。西新コウチの山車は、正面破風に「祇園會(ぎおんえ)」の扁額を掲げ、その上部には龍、棟の端には鶴の金箔彫り物を飾り、正面の梁や側面の欄間にも彫り物が施されています。東南コウチの山車はやや小型で、高さ約4m、長さ約3.9m、幅約2.4mで、山車正面、梁や欄間に龍、棟の端には孔雀の彫り物を飾り、彩色が施されています。
 北コウチにある山車正面の龍の彫り物の裏には、「天保四(1833)癸巳六月吉日武州本庄住彫工折茂長五郎保高」と刻まれ、彫刻年と彫刻者がわかります。規模や装飾から西新コウチの山車も同じ頃の制作と思われます。東南コウチのものは制作年代は不明です。
 祇園山車の運行は、3年に一度、7月に行われています。

沖之郷の祇園の概要と関連する指定文化財一覧

指定区分 市指定重要有形民俗文化財
指定年月日 平成6年12月12日
合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました
所在地 太田市沖之郷町531-1