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龍舞賀茂神社の萬燈祭

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ページID:0004387 更新日:2022年12月6日更新 印刷ページ表示

萬燈祭 龍舞賀茂神社は、社伝によれば、貞観(じょうがん)3年(861)に藤原長良(ながよし)が創建したと伝えられている古社です。
 萬燈祭(まんどうまつり)の由来は、地域の伝承では、天保の飢饉の際、京都方面からの流浪人が龍舞村(現龍舞町)にたどり着き、龍舞賀茂神社が京都の賀茂神社の御分霊を勧請したものであることを知り、京都で奉納されていた萬燈をこの地でも奉納することを村人に相談し、天保8年(1837)に奉納したのが始まりといわれています。以来、この祭は、五穀豊穣・村内安全・繭の増収などを祈って行われてきました。
 祭は、龍舞町の各コウチで製作した十数基の萬燈を賀茂神社に奉納し、神社境内や神社の南に南北に延びる通りで、萬燈を担ぎ振り回します。これを「振り込み」と呼びます。萬燈には、高さ3m、重さが約60kgある大萬燈(1基)と、高さ2.3m、重さ約15kgの小萬燈(13基ほど)があります。各萬燈は、木製の主柱の上部に上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)になぞらえた花飾りを配置し、島台には伝統的な装束を着けた人形が置かれ、その下部に燈籠を付け、島台と燈籠の間には長い竹ひごを多数(大萬燈32本、小萬燈16本)さして回りに垂らし、全体のバランスをとっています。これらの萬燈が通りに並んで振り込みが行われる様子は壮観といえます。奉納後は、萬燈の花ヒゴをもらい、家の入口などに差すという風習があります。
 現在、この祭は龍舞萬燈保存会によって保存・継承されており、毎年4月の第2日曜日に本祭(振り込みは夕方6時30分ごろから2時間ほど)が、その前日には前夜祭が行われています。

指定区分 県指定重要無形民俗文化財
指定年月日 平成13年3月23日
所在地 太田市龍舞町3859 賀茂神社