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新田荘遺跡(矢太神水源)

矢太神水源  太田市の北西部は大間々扇状地に立地していることから、「扇端部」の標高60mの地点を中心として多くの湧水が見られます。矢太神水源(やだいじんすいげん)は、これらの中でも最も豊富な水量を誇っています。
 北側に湧水点があり、この南側には東西15m、南北80mの沼(矢太神沼)があります。
 湧水点では湧水が砂を舞い上げる自噴現象を観察することができます。この地点には「ニホンカワモズク」という、貴重な紅藻類が生息しています。これはかつてこの地が海であった時代に陸に閉じ込められたものが、次第に環境に適応して現在の姿になったと考えられています。
 仁安3年(1168)の「新田義重置文」(長楽寺文書、国重文)は、「空閑の郷十九郷」を頼王御前(世良田義季)の母に譲ることが書かれた古文書で、新田荘が開発された様子を知ることができます。ここには「上江田・下江田・田中・小角・出塚・粕川・多古宇(高尾)」などの郷名が書かれています。これらの郷は石田川水系に立地していることから、新田荘の開発に石田川の水が利用されたことが分かります。矢太神水源は石田川の源流であり、新田荘の開発に湧水地の水が利用されたことを証明する貴重な史跡です。
指定区分
国指定史跡[遺跡地]
指定年月日
平成12年11月1日
所在地
太田市新田大根町244地先

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