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Q14こんなに遺跡をいじってしまって、これではまるで遺跡破壊だ。
A14
このご意見は文化財に詳しい方から、時に発せられる言葉です。
金山城跡で実施された史跡整備事業は、こと中世山城の本格的な整備としては日本で初めてのことであり、モデルケースとも言えるものです。金山城跡の整備以前に、これほど大規模な整備事業は行われていませんから、金山城跡を見学された方は、初めてこのように復元整備された山城の姿を見ることになるわけです。
金山城跡の整備は、ある意味で、現時点で実施し得る、最大限の史跡整備と言えます。
従来、遺跡保護というのは、遺跡地に法律(文化財保護法)や条例(文化財保護条例)で網をかけて、史跡に指定することで、開発による破壊から守り、現状のまま保存し、何も手を付けない方が良いという考え方が主流でした。もちろん通常の維持管理や壊れた場合の補修は行われてきましたが、史跡は専門家あるいは一部の歴史愛好家にしか理解できないようなものとの位置付けしかされていませんでした。
ですから、史跡に行っても難解な説明板があるだけで、相当想像をたくましくしないと、理解には至らない状況が長く続いていました。ところが近年、史跡を理解するのには、「復元」という方法が有効であるという考え方が主流となってきています。「人類にとって重要な遺跡が、何の情報伝達の手段を講じられることなく、人知れず地下に埋もれたままに放置されているのだとすれば、それこそ文化遺産の正しい保全と継承の精神に反するもの」とされ、そのひとつの手法として、遺跡の復元が位置付けられるようになってきたのです。
「金山城跡の史跡環境整備」もご覧ください。

