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八王子山の砦
八王子山は金龍寺のある新田口の谷戸の支谷を隔て、実城の南方に立ちはだかる大八王子山(標高182.8m)・中八王子山(標高178.6m)・小八王子山(標高171.8m)の3つの峰からなる山です。なお、太田市の北部から北西に伸びる八王子丘陵にも八王子山(桐生市と薮塚本町の境界)がありますが、これとは別の山です。
南曲輪から見た八王子山(左が大八王子山)
その南には太田市の市街地と関東平野が広がる
八王子山から見た実城(昭和62年撮影)
現在は松風峠の切り通しで断ち切られていますが、切り通し工事以前は、工事で破壊された比丘尼坂筋違い城門を経て、尾根上に連なる土塁・竪堀で実城域とつながっていました。

松風峠切り通しの南側断面に現れた土塁
(石垣が積まれている)と堀切
八王子山の砦で特徴的なのは、北八王子山と中八王子山との稜線を東西に結ぶ武者走りと、これに平行する南面の堀(中八王子付近は2重堀)、さらにその下段に平行する武者走りの遺構です。堀には土橋が3ヶ所あります。
八王子の砦は実城からの死角(特に寺ヶ入の谷筋)を補う位置にあり、また陥落すると実城が丸見えになってしまうため、厳重な守りになっています。
なお、大八王子山を北八王子山、小八王子山を南八王子山とも呼びます。
八王子山の西麓に「桜の井戸」、北麓には「榊の井戸」があります。

榊の井戸

