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平成19年度第2回委員会 概要
詳細情報
日時 | 平成20年3月17日(金曜日) 午前9時30分~11時10分 |
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会場 | 太田市役所本庁舎4階 4A会議室 |
出席者 | 川田篤委員、中原國隆委員、穂積照雄委員、神保益夫委員、坂本正堂委員 小暮総務部長ほか事務局 |
概要
1.開会
2.あいさつ
<小暮総務部長>
- 発注者や受注者としてではなく、第三者としての市民の目線からのご審議をお願いしたい。
- 本日は、平成19年度下半期の入札及び契約の状況、総合評価落札方式の概要及び今年度下半期の入札案件から任意に抽出していただいた案件について、審議をお願いしたい。
- 引き続き、公平公正、競争性、透明性、さらに地域性に配慮した、より適正な制度とするべく見直し改善を続けてまいりたい。
<川田委員長>
- 委員会として、本市のより良い入札契約制度づくりに協力したいのでよろしくお願いします。
3.審議(進行:川田委員長)
(1) 平成19年度下半期の入札及び契約の状況等について
事務局から説明。
[質疑]
- 少額競争入札において、小規模登録業者と一般登録業者との落札率が15%程度開いている理由について
⇒ 小規模登録業者は、新たな仕事の受注意欲が旺盛で、思い切った入札をすることがあるようです。また、法人では、人件費等の組織的な経費が必要ですが、非法人が多い小規模登録業者は、経費を比較的抑制できる傾向があるせいかもしれません。 - 少額競争入札案件の最低制限価格について
⇒ 少額競争入札案件では、最低制限価格は設定しておりません。入札者が施工可能と判断する価格で入札していただきます。なお、非常に低落札の場合は、落札者に対して施工の可能性を確認することがあります。 - 見積審査契約の落札率が高い理由について
⇒ プロポーザルでは、予定事業費を予め示して業者選定をすることが多いため、予定価格に近い見積書が提出される傾向があります。
(2) 総合評価落札方式の概要について
事務局から説明
[質疑]
- 価格以外の評定12点のうち企業工事評定の方法について
⇒ 工事評定は、国等を参考にして作成した本市独自なものです。なお、これまでは、監督員30点+検査員70点=計100点としていますが、H20年度は、国・県と同じ配点の監督員40点+総括職員20点+検査員40点=計100点にします。 - 価格点と価格以外の評価点の配分の根拠について
⇒ 国で示す基準に沿って本市で定めるものです。なお、検査結果の集計を待って、本年7月頃から試行していきたい。 - 入札価格の評価点への配分を厚くすることについて
⇒ 国の基準では、30%の範囲内で自治体の裁量で定められるとしていますが、ご指摘の価格面を重視し、他市の状況も参考にしてこの配分としました。 - 法人と従業員で別々に評価する理由について
⇒ 国の基準に沿ったものですが、市の工事に関して優秀な技術者を振り向けていただきたいとの意向のあらわれとも考えられます。 - 総合評価の結果公表について
⇒ 評価結果は入札結果として公表します。 - 総合評価落札方式は将来的にも面白い試みである。実際にやってみてデータを蓄積し、検証をする必要がある。
平成19年度下半期案件の内容審査について
平成19年10月~平成20年2月までに落札した条件付一般競争入札、指名競争入札、少額競争入札、見積審査契約(随意契約)の案件のなかから委員があらかじめ抽出した8件について関係書類にもとづいて事務の流れ等を説明し、意見等をもとめた。
[条件付一般競争入札]
- 平成19年度高原団地1・2号棟建替工事を近接工事とし、取り抜け扱いした理由について
⇒ 国庫補助事業であることから、円滑な施工と工事監理に配慮しました。 - 太田市運動公園サッカーラグビー場人工芝敷設工事の予定価格の妥当性について(参加者すべてが最低制限価格で入札していることを踏まえて)
⇒ 基準が定められていない物件については、担当課において、適宜参考見積を徴したうえで、設計積算をしています。 - 最低制限価格の定め方について
⇒ 国で定めた基準のうち、最低割合2/3としています。
[指名競争入札]
- 太田市第二クリーンセンター熱交換器取替工事に関連して、製品価格については定価の半値以下でも可能な場合もあり、適正価格の算定が難しい面がある。
- 平成19年度小規模土地改良事業押切境地区除塵整備工事に関連して、入札結果受けて、当該業者が落札した要因などの分析をすることについて
⇒ 現在は分析を行っておりません。完成検査が中心ですが、価格が極端に低いものは、中間検査を実施していく予定です。
[少額競争入札]
- 造園関係に最低制限価格での落札が多いことについて
⇒ 直接工事費が少ない案件では、最低制限価格で応札する傾向にあるようです。
[見積審査契約]
- 北部運動公園管理棟及び公衆トイレ新築工事は、設計施工一体型プロポーザルのようだが、これを設計と施工に分離し、設計のみをプロポーザルで実施し、施工は通常の競争入札で行うことについて
⇒ 本件は、限られた期間のなかでより良いものを迅速に施工するために、設計施工一体型のプロポーザルを担当課において採用し業者選定したようです。
(3)その他
前回の当委員会で指摘がありました金山城跡ガイダンス施設地域交流センター建設事業の落札率が高かった要因に関して、入札参加業者から聴取した概要を次のとおり報告しました。
- 各社とも設計図書に基づき独自に積算をしたところ、市の設計積算(予定価格)が厳しかったため、ほぼ予定価格に近い入札額にせざるを得なかった。
- 今回のようなデザイナーが設計した建築物件は、柔軟な仕様変更ができないため、踏み込んだ積算が難しい。
との点で、概ね共通していました。