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第5回下水道講座 (4)SDGs(持続可能な開発目標)の取り組み
太田市下水道課では、水道事業(群馬東部水道企業団)と協力しながら、市民生活に欠かすことのできない下水道事業を担っており、下水の処理を通じて、市民の皆さんが快適で住みやすい環境づくりを進めています。これらの事業を通じて次のようにSDGsのゴール達成に貢献できるよう取り組んで参ります。
◆SDGs(Sustainable Development Goals)とは?
『SDGs:Sustainable Development Goals』とは、2015年9月の国連総会で採択された2030年までの「持続可能な開発目標」です。17のゴール(世界的目標)・169のターゲット(達成基準)から構成されています。
太田市下水道課としての取り組み
3.すべての人に健康と福祉を
下水をきれいに処理して河川に放流するため、下水処理施設における水質維持管理を徹底します。これは下水道の基本的役割である公衆衛生の確保を持続的に果たすことにつながり、水系感染症の防止に貢献しています。
4.質の高い教育をみんなに
水の大切さや下水道の仕組み、環境に対する取り組みを学んでいくために、わかりやすい下水道講座のページを作成しました。また、次世代を担う子どもたちを対象に、市内の小学校で下水道事業に関する課外授業を行う取り組みも行いました。
6.安全な水とトイレを世界中に
(1)下水道施設の維持管理
汚水の処理や未普及世帯の解消、排水の指導を行い、下水道ビジョンに基づいて下水道の基本的役割である公共水域の水質改善・保全を図り、衛生的で美しい街を保つことに貢献しています。
(2)水洗化
下水道供用開始区域(下水道が使用できる区域)以外においては、合併浄化槽の設置を推進し、水洗化率を向上することで、公共水域の水質改善、保全を図り、川や海をきれいにするとともに快適な暮らしの確保に貢献しています。
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
太田市のし尿処理施設である第二クリーンセンターと新田クリーンセンターでは、し尿および浄化槽汚泥を処理する過程で発生した焼成汚泥を肥料登録し、ご希望の方へ無料配布する取り組みを行い、資源リサイクル推進に貢献しています。
11.住み続けられるまちづくりを
(1)下水道施設耐震化の促進
被災時の公衆衛生上の問題を防止するために「太田市下水道総合地震対策計画」を策定し、下水道施設および管路の更新(耐震化)などに取り組んでいます。防災拠点および広域避難所への管路や下水道の根幹的施設である終末処理場などを重要な施設と定め、優先的に耐震化していきます。
(2)仮設トイレ等の設置・管理
災害時に指定避難所または住宅密集地の生活環境を確保するため、仮設トイレやマンホールトイレを調達し、設置・管理に努めていきます。
14.海の豊かさを守ろう
下水道施設を適正に維持管理し、汚れた水をきれいにして河川に戻すことで、水質保全に貢献しています。
15.陸の豊かさを守ろう
(1)景観の保全と創造
周辺の自然環境や景観との調和を保つため、各施設において適正な管理を行っています。
(2)水源を守るための下水道利用者への指導体制
下水道を通じて水源へ流入する有害物質、油や濁水などについて、下水道利用者に対して指導・監督を行うことで、水源水質保全に努めています。