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西長岡横塚古墳群

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ページID:0020302 更新日:2023年2月1日更新 印刷ページ表示

西長岡横塚28号墳(にしながおかよこづか28ごうふん)の調査状況

西長岡横塚28号墳の調査状況

 

遺跡名称 西長岡横塚古墳群(にしながおかよこづかこふんぐん)
調査場所 太田市西長岡町
調査期間 昭和60年度
調査対象 古墳3基
調査結果

 第27・28・133号墳の3基が発掘調査され、第27号墳では凝灰岩(藪塚石)を使用した横穴式石室が、第28号墳では凝灰岩を加工した石棺を納めた竪穴式石槨(たてあなしきせっかく)がそれぞれ確認されました。

 第28号墳の石棺内からは、ガラスや水晶製の玉類が数多く出土したほか、第188号墳からは小札片等が出土しました。

 

立地と周辺の遺跡

立地
 太田市北部、東武桐生線の治良門橋駅と薮塚駅のほぼ中間地点にあり、大間々扇状地の東端に位置しています。

周辺の遺跡

 当古墳群の南約500メートルには二ッ山1・2号墳があるほか、東約1.6キロメートルには西長岡天神山古墳群・西長岡東山古墳群などの群集墳が展開しています。

 

発見された古墳・遺物

第27号墳

 第27号墳は墳丘径約35メートルの円墳で、凝灰岩(藪塚石)を用いた横穴式石室が確認されました。石室の基礎地盤は版築(はんちく)工法で固く締められており、それらの範囲から、石室規模は8メートル以上あったものと想定されます。​

 石室の特徴から、7世紀前半頃の築造と考えられます。

西長岡横塚27号墳石室の平面図

西長岡横塚第27号墳の横穴式石室平面図

第28号墳

 第28号墳は墳丘径約19メートル以上の円墳で、2つの埋葬施設(主体部)が確認され、このうち第2主体部は墳丘のほぼ中央、旧地表面上で見つかりました。凝灰岩を用いた竪穴式石槨(たてあなしきせっかく)で、中央には凝灰岩を加工した家形石棺が安置されていました。
 石棺内部からは、ガラス製小玉62点、水晶製算盤玉33点などの玉類が数多く出土しました。​

 石棺の特徴などから、7世紀末頃の築造と考えられます。

西長岡横塚28号墳の石棺

西長岡横塚第28号墳の竪穴式石槨(たてあなしきせっかく)

第188号墳

 第188号墳は墳丘径東西約20メートル、南北約16メートルの楕円形をした円墳で、横穴式石室の痕跡が確認されました。この部分からは、鎧のパーツである小札(こざね)の破片が80点近く出土したほか、ガラス小玉・鉄斧・須恵器・埴輪などが出土しました。

 石室の構造などから、7世紀中頃の築造と考えられます。​

西長岡横塚188号墳石室の平面図

西長岡横塚第188号墳の横穴式石室平面図