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【特集】独占インタビュー J1 名古屋グランパスエイト・久保遥夢選手 

8 働きがいも経済成長も
ページID:0064050 更新日:2026年9月29日更新 印刷ページ表示

広報おおた10月1日号の特集で紹介したJ1・名古屋グランパスエイト所属の久保遥夢(くぼ・はるむ)選手。
前橋育英高校時代に全国制覇を成し遂げ、世界の舞台(アンダー世代日本代表)も経験した若きアスリートが、プロとしての現在地や知られざる努力、そして離れてみてさらに深まったという「おおた愛」を語っていただきました。
誌面に載せきれなかった取材レポートを盛りだくさんお伝えします!

名古屋グランパスエイト・久保遥夢選手(サッカー)

久保遥夢選手プロフィール写真

©N.G.E

【プロフィール】
2007年6月18日生まれ。184cm、73kg。
大泉FC、前橋FC、前橋育英高校を経て、J1名古屋グランパスに入団。U-19日本代表。ポジションはディフェンダー。

サッカーを始めたきっかけは?

 ​​きっかけは、兄がサッカーをやっていたことです。兄の試合をよく見に行くようになって、それで自然と自分もサッカーをやるようになりました。当時はプロになりたいとかそういうことではなくて、もう本当に「サッカーが楽しい!」っていう理由だけで、ただ純粋にボールを蹴っていましたね。小学校の時は大泉町に活動拠点がある大泉FCというチームに入って、そこから中学、高校とずっとサッカー一筋でやってきて、今に至ります。

得意なプレーは?

 守備の予測であったり、あとは自分の身体能力を活かしたプレーとかロングフィードです。プロに入った今でもロングフィードは自分の強みだと思っていますし、そこを意識してやっています。ただ、元々はパスが得意ではなかったんです。中学時代まではどちらかというと、自分の身体能力に任せてなんとなくプレーしていた部分があって。でも、前橋育英高校に入った時、周りのレベルが本当に高くて、自分の身体能力も「人よりはちょっとあるくらいだな」って気づかされたんです。この高いレベルやさらに上のプロの世界で勝負するために「どうやって生き残るか」を考えた時、自分が苦手なパスの部分を絶対に克服しなければいけないと痛感しました。
苦手の克服のために、本当に人の倍は練習しましたね。チームの全体練習以外にも、とにかくたくさん居残りでロングフィードを蹴り込みました。その地道な積み重ねがだんだん自信になっていって、実際の試合でも狙い通りのボールを蹴れるようになりました。これまでの地道な居残り練習の成果が、今の評価に繋がっているのかなと思います。もちろん、これで満足せず、これからも積み重ねていかなければいけないと思っています。

高校時代(前橋育英)を振り返って、一番思い出に残っていることは?

 やはりパッと一番に浮かぶのは、高校サッカー選手権で優勝して、群馬に優勝旗を持って帰ってきて、群馬の方々にパレードで盛大に祝ってもらったことですね。あの素晴らしい景色は、今でもずっと忘れられないです。それと、サッカー以外の学校生活も本当に楽しかったです。大人になっていく段階の中で、あの高校生の時にしか感じられない友人たちとの特別な時間がありました。学校生活そのものと選手権での優勝の2つが思い出として強く残っています。

久保遥夢選手高校時代の写真久保遥夢選手高校時代の写真2 

※久保選手より写真提供

名古屋グランパスへの加入を決めた理由は?

 プロにすぐ行くか、大学に進学して人間的にもサッカーもさらに成長してからプロを目指すか、本当にすごく悩みました。でも、最後は家族が「挑戦してみなさい」と力強く後押ししてくれたこと、そして現在Jリーグで活躍している先輩たちに色々お話を聞いて、アドバイスをもらったことが大きかったです。
選手権で優勝した時に、本当にたくさんの人が応援してくれているのを肌で感じて、「群馬の代表、太田の代表として、早くプロの世界で有名になって、活躍している姿を見せてみんなに恩返ししたい!」という気持ちが、自分の中で本当に強かったんです。その中で、一番早い時期から熱心に声をかけて誘ってくださった名古屋グランパスでチャレンジしたいと思い、加入を決めました。

名古屋グランパスはどんなクラブ?

 加入する前から伝統と歴史がある本当に素晴らしいチームだと思っていました。実際に中に入ってみると、ファンの数の多さはもちろんですし、クラブハウスの練習環境や、選手を支えてくれているスタッフの方々、設備の充実ぶりに本当に感激しました。試合の時も愛知県を代表するクラブだけあって、豊田スタジアムに入るサポーターの皆さんの熱気は本当にすごくて、毎回圧倒されます。

プロになった実感は?

 今はプロ1年目でプロの厳しさを感じていますし、「プロの壁」に直面しています。高校サッカーとプロのサッカーは全然違います。違いがあるのは最初から分かってはいたんですが、実際に自分がピッチで体験してみると別物でした。求められるプレーの強度(強さ・速さ)もそうですし、本当に頭(戦術・予測)を使わないといけない。さらにはオフの時の時間の使い方一つとっても、プロとしての自己管理がすごく大切になってくるなと痛感しています。

久保遥夢選手プレー写真

©N.G.E

仲の良いチームメイトは?

 オフの日は同期のゴールキーパーの萩選手とカフェに行ったり、自動車の教習所に行ったりしていますが、先輩の菊地選手とも一緒にご飯に行ったりしています。
 菊地選手からは練習中や試合中に「こうするといいよ」と、プロの経験値の違いから本当に素直に学べる多くのアドバイスをくれます。また、20歳くらい歳の離れた大先輩の永井選手や、僕がグランパスに入る前から「話を聞いてみたい、プレーを参考にしたい」と思っていた藤井選手などにも、自分から積極的にアドバイスを聞きに行くようにしています。
 先輩たちと色々なお話しをする中で、みなさんから「もっと自信を持ってプレーしていいよ!」って言われることが本当に多いんです。その言葉を聞いて、「あ、そうなんだな。自分はもっと自信を持ってぶつかっていけばいいんだな」と、本当に心から思いました。素晴らしい先輩たちに囲まれてアドバイスをもらえる環境にいるので、すごく良い選択をしてここに来られたなと感じています。

「地元の太田」はどんなまち?

 生まれてから高校を卒業するまで、ずっと太田で育ってきたので、こっち愛知に来てから、時々ふと「太田に戻りたいな」って素直に思っちゃうくらい、大好きな街です(笑)。住んでいる時は何気なく過ごしていましたが、今思い返すと本当に住みやすいし、サッカーに集中できる最高の環境だったんだなと、改めて思います。
 具体的には、家の近くに運動公園があったのでいつでも身体を動かせましたし、ベイシアとかもあって普段の生活もすごく便利でした。それに、私は今も自然が大好きなんですけど、太田市ってすごく自然も豊かじゃないですか!金山や小さい頃におじいちゃんと行ったヘビセンターの周辺の雰囲気とか、自然豊かな太田ならではの空気がめちゃくちゃ好きです。
 グルメでいうと、焼きまんじゅうは太田にいる頃にめちゃくちゃ食べていました(笑)。あの味が今でも恋しくなります。

市内の思い出の場所を1つ挙げるとしたら?

 運動公園ですね!小さい頃から兄のサッカーの試合を見に行ったり、桐生第一高校などの試合を見に行ったりしていた、とても身近な場所でした。筋トレをしたり、バスケをしたり、ランニングをしたりして、ずっとお世話になってきた場所です(笑)。
 高校3年生のインターハイ準決勝で、前橋商業高校と対戦した時に陸上競技場が会場だったんですが、自分が小さい頃からずっと使っていた、身近な運動公園のピッチに立って、試合をするというのは……本当に何とも言えない、ものすごく「不思議な気持ち」でした。今までに国立競技場やフクダ電子アリーナといった、全国の素晴らしい環境でたくさん試合をさせていただきましたが、そんな中でもあの陸上競技場でやった高校3年生のインターハイ準決勝が、自分のサッカー人生の中で「一番ワクワクしたし、一番楽しかった試合」でした!地元ということで、同級生や家族、昔からお世話になった地元の皆さんがたくさん見に来てくれて、これ以上ない温かい雰囲気の中で全力でプレーできて、自分にとって最高の「ホーム」でした。

「尊敬する人」を1人挙げるとしたら?

 もちろん家族は全員、本当に大好きだし大切にしています。でも1人だけ挙げるとしたら……やっぱり、去年の夏に亡くなってしまったおじいちゃんですね。
 ちょうど去年の夏、自分が「プロの世界に行くか、大学に進学するか」で一番深く悩んでいたタイミングでおじいちゃんが亡くなってしまったんです。おじいちゃんが亡くなる直前、プロ入りを決断した報告を自分の口から直接伝えられたことだけは、本当に良かったなと思っています。おじいちゃんは本当に大好きだったし、これからはプロとして、天国のおじいちゃんに活躍する姿をたくさん届けて安心させたいと思っています。

今後の目標と、応援していただいている市民の皆さんへのメッセージ

 直近の目標としては、まずは名古屋グランパスで試合に出場し続けることです。そして、自分の世代(U-20)の日本代表が戦うアジアカップや、その先にあるワールドカップのメンバーに選ばれて世界を舞台に活躍し、名古屋のファンはもちろん、地元の群馬や太田で自分を応援していただいている人たちに、自分の活躍する姿を見せたいです。
 今、太田市はスポーツがめちゃくちゃ盛り上がっていて、様々なスポーツ選手が活躍していますが、その中で「太田市でサッカーと言えば、久保だよね!」と、市民の誰もが真っ先に自分の名前を挙げてくれるような、太田の代表としてふさわしいサッカー選手になりたいと思っています。皆さんから愛され、一人でも多くの人に応援していただける選手になれるよう全力で頑張りますので、ぜひ応援をよろしくお願いします!

 

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エンブレム写真

©N.G.E​