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第1回下水道講座 (3)下水管と下水を運ぶ方式
下水管とは
家庭や工場で発生した汚水は、下水管に流れます。下水管は、市街地の地下に網目状に埋められていて、汚水を下水処理場まで運び、下水処理場できれいな水に処理をしてから河川等に排水する役目をしています。
下水を運ぶ方式
下水を運ぶ方式には、「合流式」と「分流式」の2種類があり、汚水と雨水を別々の下水管で運ぶ方法を「分流式」といい、汚水と雨水を同じ下水管で下水処理場まで運ぶ方式を「合流式」と呼んでいます。
合流式
分流式
(出典:国土交通省HP)
合流式下水道と分流式下水道の長所と短所
長所 | 短所 | |
---|---|---|
合流式 | 汚水処理と浸水対策を同時におこなうことができる。 | 大雨のとき、一定流量を超えると、汚水が川へ流れ出すことがある。 |
分流式 | 雨水と汚水が完全に分かれるので、合流式のように、汚水が川へ流れ出すことがない。 | 汚水排水のための下水管と雨水排水のための側溝をそれぞれ設置するため、建設費が合流式に比べてかかる。 |
※太田市は、太田駅周辺の一部地域を除いた下水道区域にて、分流式下水道を設置。