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特定外来生物セアカゴケグモについて
令和6年11月9日から11日にかけて、太田市内において特定外来生物「セアカゴケグモ」の成体(メス)7匹、成体(オスの疑い)6匹、卵のう7個が確認されました。
太田市内では、4例目の確認ですが、県内では今回で18例目です。
なお、発見された成体と卵のうは既に駆除しており、現在までに発見地点周辺から新たな個体等は確認されませんでした。
セアカゴケグモは、基本的にはおとなしく攻撃性は低いですが、メスは毒性があるため、絶対に素手で触らないでください。
※詳しくは、以下の資料を参考にしてください。
問い合わせ先
太田市環境対策課 電話 0276-47-1893
群馬県自然環境課 電話 027-226-2872
特徴
メスは毒を持ち、体長15mmほどで脚を含めると30mm程度の大きさです。
体は黒色でゴケグモ属の特徴として腹部背面に赤い模様があり、腹部下面には砂時計の形をした薄赤色の斑紋があります。
成熟すると赤色がかり、模様も薄くなります。
オスは毒がなく、体長3〜5mmほどで褐色。腹部背面には白い斑紋があります。
メスの成虫
出典(日本ペストコントロール協会)
生息地
セアカゴケグモは巣を作る種類のクモで、ブロックなどの穴の中に潜み、そこから糸を張り出して餌となる小昆虫などを待ち伏せしています。
巣を作る条件として
- 日当たりがよく、温かいところ
- 昆虫や小動物など餌が豊富にあるところ
- 巣を張るのに適当な隙間があるところ
具体的にはブロックの穴の中や、側溝蓋の裏、空き缶の中、墓石の隙間などに巣を作ります。
出典(日本ペストコントロール協会)
もしも咬まれたら
人に対して毒性を示すのは、αーラトロトキシンという神経毒です。
運動神経系、自律神経系が阻害され様々な症状が現れます。
咬まれた時は温水や石けん水で傷口をやさしく洗い流してください。
傷口を氷で冷やすと痛みが和らぎます。
また、できるだけ早く病院で受診することが大切です。
受診の際は、より適切な治療のため、殺虫剤などで殺したクモをできるだけ持参してください。
症状
咬まれた直後は痛みがほとんどなく、あっても咬まれた部位に軽い痛みを感じるだけです。
5〜60分後には局所症状が現れ、次第に痛みが増していきます。
30分〜数時間は時間とともに痛みが四肢全体に広がり、局所の発汗、熱感、掻痒感も伴います。
症状の中でもっとも大きな特徴は痛みです。
咬まれてから約1時間で全身症状を示すことがありますが、一般には徐々に進行し12時間以上かかることも多いです。
重症になるのは小児、高齢者、虚弱体質の方ですが、適切な診断と治療を行えば死亡することはなく、日本では死亡のケースはありません。
駆除の方法
市販の殺虫剤(ピレスロイド系)で駆除することができます。
軍手をするなどして直接触らないように気をつけてください。
卵のうは殺虫剤が効かないことが多いので、火で燃やすか、ビニールで包んだ上から踏み潰してください。
人を見かけると死んだふりをする場合があるので、死んでいるように見えても殺虫剤をかけてから片付けるようにしてください。