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総合農地防災事業の概要

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0004065 更新日:2022年12月6日更新 印刷ページ表示

国営事業

  • 総事業費 240億円
  • 事業期間 平成12年度~平成22年度
  • 事業内容
  1. 幹線農業用用排水路の断面改修及び新設 8路線 約18km
  2. 遊水池の造成 10ヶ所 約54万立方メートル
  3. 水管理施設の造成 中央管理所
  4. 邑楽東部第1排水機場の改築

県営事業

  • 総事業費 130億円
  • 事業期間 平成13年度~平成29年度
  • 事業内容
  1. 幹線農業用用排水路の断面改修 13路線 約23km
  2. 遊水池の造成 1ヶ所 約14万立方メートル

概要

用排水路の断面改修

既存の水路の断面(容量)不足により、水路から水があふれ被害が発生するため、断面を拡幅する工事をおこないます。コスト面から三面コンクリート水路が基本になりますが、コイ、フナ、ザリガニなどの動植物も多く生息しているところもあるので、動植物が棲みやすいように護岸工事など部分的に生態系に配慮した工事がおこなわれます。

用排水路の断面

遊水池の造成

水路の断面を広げる工事をおこなっても、下流の河川が増水した時は水が流れ込まずにやはり溢れてしまいます。それに対処するためには、水を一時的に貯めておく器が必要で、遊水池と呼んでいます。想定される水の量に合わせて、1~14万立方メートルの遊水池を造る予定で、広さは最大で7ヘクタールにもなります。東京ドームで換算すると約4個分にもなる広さです。
 大雨が降って水が大量に流れたときは遊水池に水が自然に入り込むしくみですが、普段は空っぽの状態なので遊水池の底地の利用を考える必要があります。

遊水池の構造

水管理施設の造成

水路の改修と遊水池の造成により、排水はスムーズにおこなえるようになりますが、水路には用水確保のための水門(堰)がありますし、遊水池に貯まった水も下流河川に余裕が出始めたら徐々に放流し、次の降雨に備えるための準備が必要になります。それを人の手で現地に行っておこなうのは、時間もかかりますし危険も伴います。
 このようなことから水の流れを統括制御する「水管理システム」を導入し、中央管理所から水門の開閉や遊水池から水を排出する操作をおこない、より効率的で省力化した水管理ができるようになります。

邑楽東部第1排水機場

渡良瀬川で取水した農業用水は、太田市、大泉町、邑楽町などの農地に水を引いた後、いったんは多々良沼に集まってきます。ここからさらに館林市、板倉町などに農業用水として利用され、最終的には板倉川に流れ込みます。板倉川に集まった水は渡良瀬川に排出されて元の流れに戻りますが、板倉川の方が渡良瀬川より低地にあり、自然排水が困難なため機械ポンプで強制的に排水していますが、このポンプ設備を備えているところが邑楽東部第1排水機場です。
 この排水機場は造成後30年以上経過しており、ポンプ能力も低下し地盤沈下により建物そのものも老朽化が激しいため、国営総合農地防災事業で改築しました。平成19年度より稼動しています。
邑楽東部第一排水機場
前の建物は旧排水機場。後ろの建物が現在の排水機場

邑楽東部第一排水機場
排水機場の裏側