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『上野国志』 稿本及び毛呂権蔵の著作類 附 写本類 一式
「上野国志(こうずけこくし)」(安永3年著・1774年)は、毛呂権蔵(もろごんぞう)が群馬県内全体のまとまった歴史地理書や風土記がないことから、30年間の歳月をかけ、古今の書籍にあたり、県内各地を実地踏査した群馬県内全般にわたる歴史書であり、高い評価を受けています。また、「上野国志」稿本は、毛呂権蔵の自筆本になります。
この他にも『長楽寺記』『信州浅間山之記』『下野国雑事記(しもつけのくにざつじき)』『避書慢筆(ひじょまんひつ)』『旧蹟紀聞(きゅうせききぶん)』など多くの郷土史関係の著書があります。
毛呂権蔵写本類は、印刷物(本)やコピーの無かった時代の唯一の記録化の手段であり、「上野国志」を著すための権蔵の勉強の証でもあり、写本類も歴史研究のための第一級の資料になります。
指定区分 | 市指定重要文化財[書跡] |
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指定年月日 | 平成25年5月29日 |
所在地 | 太田市世良田町 |