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新田荘遺跡(十二所神社境内)
十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)は、円福寺本堂の西、茶臼山(ちゃうすやま)古墳の後円部墳頂近くにあります。創建された時代は不明ですが、中に全部で16体の神像が安置されています。
そのうち5体(市重要文化財)には正元元年(1259)の銘があり、その1体には、円福寺初代住職である阿闍梨静毫(あじゃりじょうごう)が、現世安穏と極楽往生を祈願して、同年10月5日に造像したことが刻まれています。
平安時代は神仏習合が進み、中世に入ると日本の神々を仏教の如来や菩薩の権現とする考えが一般化し、神殿内に仏を安置し、寺院境内に神々を祀ることが普及しており、ここにもその一端を伺うことができます。
円福寺茶臼山古墳は、長さ168mの大前方後円墳です。墳頂部や墳丘裾部は、後世の円福寺や十二所神社等の建物を造った時に削られて、原形がそこなわれていますが、市内では天神山古墳に次いで第2位、県内でも第3位の規模を誇っています。
中程にある平坦面には円筒埴輪が立て並べられているのが確認されています。墳丘の周りに巡らされた堀はほとんどが埋まっていますが、後円部の北側に今もその名残りがあります。造られた時期は、5世紀前半頃と考えられています。「宝泉茶臼山古墳」、「別所茶臼山古墳」とも呼ばれます。
空から見た円福寺茶臼山古墳
指定区分 | 国指定史跡[遺跡地] |
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指定年月日 | 平成12年11月1日 平成21年7月23日(追加指定) |
所在地 | 太田市別所町599他 十二所神社 |
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