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総持寺の木造伝新田義貞倚像
総持寺の木造伝新田義貞倚像(そうじじのもくぞうでんにったよしさだいぞう)は、総持寺本堂に安置され、像高87.1cmのサクラ材を使用した一木造りの倚像です。
巾子冠(こじかん)を被ぶり、盤領の袍(ほう)を着けて腰で締め、袴をはいて膝下で括り、脛甲(すねよろい)を当て沓(くつ)を履いています。両目を吊り上げ、口を大きく開いて上歯・下歯及び舌をあらわし、顎鬚(あごひげ)が長く伸びています。現在、彩色の大部分が剥落し、全面的に木地がむき出しになっています。
新田義貞像と伝えられていますが、一木から彫出しほとんど内刳しない造法と、彫法も簡略で素朴な造形であり、神像彫刻の一般的な特徴に通じていることから、随身ないし何らかの神像とみるのが妥当と思われます。
制作年代は鎌倉時代の作と推定されます。
指定区分 | 市指定重要文化財[彫刻] |
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指定年月日 | 平成27年2月23日 |
所在地 | 太田市世良田町3201-6 総持寺 |
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