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第3回下水道講座 (1)(2)
(1)下水道使用料ってなに?
家庭や事業所などから排出された汚水は、下水道管を通って下水処理場へ運ばれ、そこできれいな水にする処理をして、川や海に流します。
このように、汚水を処理したり、汚水を流すための下水道管を維持したりするためには、多額の費用が必要となります。
そこで下水道を使用する方々に、排水した汚水の量に応じて、費用の一部を負担していただくのが下水道使用料です。
(2)下水道使用料の使い道って?
表を詳しく説明すると・・・
太田市の汚水処理費用は、1立方メートルあたりの汚水を処理するのに242円がかかっています。
その費用を回収するための収入は、下水道を使用している方からの使用料が120円です。
国の指針では、下水道使用料の適正単価を152円としているので、残り90円を市が負担しています。
しかし、費用の242円には、残り32円足りません。
そこで、市の経費から不足している32円を税金から補っています。
令和6年6月検針分より、使用料を101円から120円(平均)へ改定したため、経費回収率(費用をどれぐらい使用料でまかなえているか)は、約65%から約80%になる予定です。
用語
用語 | 説明 | 金額 | |
---|---|---|---|
(1) | 汚水処理費用 | 1立方メートルあたりの汚水を処理するのにかかる費用のこと。 | 242円 |
(2) | 下水道使用料適正単価 | 国が示している下水道使用料の適正単価のこと。太田市は下水道4事業合計で、1立方メートルあたり152円を適正単価としています。 | 152円 |
(3) | 一般会計負担金 | 下水道使用者の負担を軽減する為、法令で認められている分を市の一般会計から負担しているお金のこと。 | 90円 |
(4) | 下水道使用料 | 下水道使用者の方から徴収している1立方メートルあたりの下水道使用料。 | 120円 |
(5) | 一般会計補助金 | 下水道使用者が本来負担しなければならない赤字分であり、足りない分は市の一般会計(税金)から補っているお金のこと。 | 32円 |
※令和6年3月策定の太田市下水道事業等経営戦略参照(令和4年度決算統計値)