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中溝・深町遺跡
中溝・深町遺跡は、古墳時代前期の居館跡を中心とする遺跡で、平成7年の発掘調査で発見されました。現在は1万平方メートルが保存され、小金井史跡公園として整備されています。
発掘調査では、古墳時代前期の大規模な掘立柱建物跡、区画溝、石組み井戸などが発見されました。区画溝は東西47m、南北20mの長方形の範囲を区画し、この中におよそ7.6m×5.1mと7.3m×4.5mの掘立柱建物跡が対称に配置されています。掘立柱建物跡の柱穴からは太さ31cmの柱根や礎板が出土しています。この区画の周辺では倉庫と考えられる小規模な掘立柱建物跡が3棟検出されています。また、区画溝の北45mの場所では、柱列が二重に巡る特殊な構造の掘立柱建物跡が検出されています。この遺構は外側の柱列でおよそ8.2m×7.8mの大きさで、西側に石組み井戸が2基隣接していることから、何らかの祭祀が行われたと考えられます。
出土遺物としては大量の土器や木製品があります。掘立柱建物跡が造られる以前の住居跡からは、小銅鐸や鏡(内行花文鏡)等の特殊な遺物が出土しています。
この遺跡で検出された古墳時代前期の遺構群は、県内でもほとんど発見されていません。
指定区分 | 県指定史跡[遺跡地] |
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指定年月日 | 平成10年3月24日 |
所在地 | 太田市新田小金井町320-3 小金井史跡公園 |
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