本文
八坂神社の芭蕉句碑
この芭蕉句碑は、八坂神社の本殿東側に建てられており、仁井田碓嶺<安永9年(1780)〜弘化3年(1846)>の筆によるものです。
仁井田碓嶺は上州碓氷郡坂本宿出身の江戸時代の俳人で、当時の俳諧史に名前を残した人物です。碓嶺による芭蕉句碑は県内に4基ありますが、文政9年(1826)建立のこの句碑は、最も早い時期のものと思われます。また、「春秋三世碓嶺書」の刻字があるところから、碓嶺が加舎白雄、常世田長翠の後に春秋庵を継いだと見られる貴重な句碑です。
句碑には、「はせを翁 しはらくは花の色なる月夜かな」が刻まれています。
造立者は、菊池兎月、梅雪など世良田在住者を含む20名で、当時この地が俳諧が盛んであったことをしのばせています。
指定区分 | 市指定重要文化財[石造文化財] |
---|---|
指定年月日 | 平成3年4月25日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市世良田町1497 八坂神社 |
地図の読み込みに関する問題が発生したとき<外部リンク>