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新井家の五輪塔
天神山凝灰岩(みどり市笠懸町産出)で造られた五輪塔で、新井家墓地内にあります。一般的に五輪塔は、下から順に基礎(地輪)・塔身(水輪)・笠(火輪)・受花(風輪)・宝珠(空輪)の五つの部分でできていますが、この五輪塔では空輪及び風輪は欠落しており、他のもので代用しています。空・風輪を除いた高さは85cmあります。また、火輪及び水輪は三分の一ほど欠損していましたが、昭和60年(1985)に風化を防ぐため化学処理をした際、復元しました。
五輪塔は、使用石材や火輪の直線的な稜線、軒端の垂直に近い切り口、水輪の楕円形に近い膨らみなどから鎌倉初期のものと考えられます。なお、この塔がある東側の畑には五輪塔の残片を散見することから、五輪塔はこの1基のみに限らず、いくつかあったものと考えられます。
新井氏の祖先は新田氏の一族で、新田荘新井郷から当地に移住し、この五輪塔はその頃のものと伝えられています。
指定区分 | 市指定重要文化財[建造物(建築物)] |
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指定年月日 | 昭和59年5月21日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市藪塚町1193-2 |
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