本文
龍得寺の絹本著色横瀬泰繁画像
龍得寺の絹本著色横瀬泰繁画像(りゅうとくじのけんぽんちゃくしょくよこぜやすしげがぞう)は甲冑に身を固め、太刀を帯び床几による武将の肖像で、右手に采配、左手に弓をとっています。背後には大中黒の家紋をつけた旗が立っています。縦103.8cm・横34.2cmの絹本著色で、大和絵の技法による高度で丹念な画像です。戦場で指揮をとる姿を描いており、甲冑・衣装・武具のすべてに渡って豊富な文様を使いながら、安定した構図に整えています。戦国時代初期(16世紀前半)の画像と考えられ、遺品の少ないこの時代にあって貴重な作例といえます。
横瀬泰繁は横瀬氏の当主で、天文十年に龍得寺を開き龍得寺殿と呼ばれました。泰繁は天文14年(1545)に戦死したといわれていますが、この画像は、その前後に造主・泰繁を記念し作られたと考えられます。
指定区分 | 市指定重要文化財[絵画] |
---|---|
指定年月日 | 昭和63年1月11日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市新田上江田町309-1 龍得寺 |
地図の読み込みに関する問題が発生したとき<外部リンク>