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霊雲寺の木造釈迦如来坐像
桃花山霊雲寺は曹洞宗の寺院で、金山城主横瀬信濃守成繁の菩提寺です。永正年間(1504~1521)に開基され、天意長朔大和尚が開山と伝えられています。
本尊である釈迦如来坐像は、総高108cm、像高75.5cmのヒノキ材を使用した寄木造りの座像です。全体に漆箔が施され、厨子の中に安置されています。光背は輪光型で、蓮華座と共に後補のものです。結跏趺坐(けっかふざ)し、手印は左手を仰向け、その上に右手をかさね二大指を合わせ支えた法界定印(禅定印)を結んでいます。頭部螺髪(らほつ)は切子型で、衲衣は両方の肩をおおった通肩です。衣文は被幅が厚く、深く彫られています。平成3年に解体修理を実施しましたが、銘文は確認されませんでした。衣文などから室町時代の作と推定されます。
指定区分 | 市指定重要文化財[彫刻] |
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指定年月日 | 昭和52年12月26日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市飯田町911 霊雲寺 |
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