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花園遺跡出土の鉄釉印花文合子
この合子(蓋のつく小さな容器)は、昭和39年(1964)ごろ、新田木崎町183付近の道路工事の際に出土しました。この中には古銭が入っていましたが、出土したとき内部に土が入っていなかったことから、蓋が付いていたと考えられます。現在その蓋は不明です。高さは5.5cm、口径3.9cm、胴部径8.6cm、底径5.0cmです。肩部には菱形の印花文(押し型でつけた花などの植物模様)が二段(上段には19箇所、下段には22箇所)に押されています。外面から内面上部にかけては、黄褐色の鉄釉がたっぷりと漬け掛けされ、底部には回転糸切り痕があります。瀬戸焼で、14世紀前半の製作と推定されます。
合子の中には、表に示した中国から輸入された古銭(渡来銭)が50枚入っていました。
時代 | 名称 | 初鋳年 |
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南唐 | 開元通宝 | 960年 |
北宋 | 咸平元宝 | 998年 |
景徳元宝 | 1004年 | |
祥符元宝 | 1009年 | |
天禧通宝 | 1017年 | |
天聖元宝 | 1023年 | |
皇宋通宝 | 1038年 | |
至和元宝 | 1054年 | |
至和通宝 | 1054年 | |
熙寧元宝 | 1068年 | |
元豊通宝 | 1078年 | |
元祐通宝 | 1086年 | |
紹聖元宝 | 1094年 | |
聖宋元宝 | 1101年 | |
大観通宝 | 1107年 | |
政和通宝 | 1111年 | |
南宋 | 嘉泰通宝 | 1201年 |
指定区分 | 市指定重要文化財[考古資料] |
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指定年月日 | 昭和52年3月29日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市新田大根町998-10(新田文化財事務所) |