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八坂神社の源頼義・清原武則会議絵馬
中世末から近世初期に見られる大絵馬は、豪商・大名等が主な奉納者でしたが、江戸時代中期以降になると庶民の間でも大絵馬を奉納するようになりました。村中・講集団・同業者等団体による奉納が多くみられます。その祈願内容は社会性をもつものが多く、小絵馬奉納とその心意は同じようです。
大絵馬の図柄は、絵馬の性格上、馬の絵が主流となりますが、武者図・歌仙図・算額・風景図等さまざまです。
この絵馬は、平安中・後期の武将源頼義と、陸奥国武将清原武則が家来を携えて会議(前九年の役)をしている図です。筆者は、島村(伊勢崎市)の出身で東毛画壇において兄・金井烏洲につぐ大画家とされる金井研香です(「安政四年金井研香筆」の墨書あり)。
この大絵馬は、縦111.2cm、横154cmあり、歴史的資料として大変貴重なものです。
指定区分 | 市指定重要文化財[歴史資料] |
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指定年月日 | 昭和59年12月24日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市世良田町1497 八坂神社 |
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