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菅原神社の絵馬
菅原神社のある前小屋町は、古来利根川の乱流地域にあって、度重なる洪水に苦しめられていました。そこで、村人たちは水難をよけるために京都北野天満宮を勧請し、菅原神社を村の鎮守として奉祀したと伝えられています。
菅原神社は学問の神として崇敬を集め、拝殿に奉納されている多数の絵馬に村人の信仰の厚さをうかがうことができます。
絵馬の画題は、「宇治川の先陣争い」や「韓信股くぐり」など説話的なものもあり、祭神・道真公が11歳の時、漢詩をつくり父を驚かせたという故事を描いたものなど、天神様に相応のものばかりです。
天神様を画材にした19面をはじめ、大小41面が拝殿内に奉納されており、1社にこれほど多数の絵馬が保存されている例は珍しいといわれています。寛保2年(1742)のものがもっとも古く、文政~天保期にかけて15面と集中しています。明治以降のものも16面あります。
絵馬師は不明のものもありますが、金井烏州、新田(岩松)道純、江森天渕、天寿父子(深谷市)、島山盧景(押切)、倉上黒渓が見られます。
指定区分 | 市指定重要有形民俗文化財 |
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指定年月日 | 昭和54年7月18日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市前小屋町1937-1 菅原神社 |
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