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総合農地防災事業
平成10年9月・台風5号による太田市内の冠水状況
(写真右上に水没し動けない車が見える。)
太田市は戦後メリヤス業や自動車産業を基幹産業に工業都市として目覚ましい発展を遂げてきました。都市が成熟していく中で、相次ぐ工業団地・住宅団地の造成や道路などのインフラ整備も進み生活は便利になりましたが、都市化や流域開発は同時に排水量を増大させ、大量の水が一気に水路を流れ十分な排水が困難になり、たびたび水路から水があふれ、農地のたん水被害が市内各所で発生しています。また、農地のたん水被害については太田市だけでなく、渡良瀬川右岸の9,400ヘクタールの農地に及んでいます。
この被害を解消し、農地、農作物を守るため、10年に1度の確率で起こり得る大雨を想定した整備水準により、排水路の拡幅、嵩上げ、遊水池の設置等を目的とした国営総合農地防災事業を平成12年度から平成22年度に実施しました。また現在は県営農村地域防災減災事業を平成13年度から平成29年度までの計画で実施しています。