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長楽寺絹本墨画枯木図
絹本墨画枯木図(けんぽんぼくがこぼくず)は、縦120.1cm、横51.1cmの掛軸装で、作者不詳です。枯木図は中国の元時代(1271~1368)に禅僧の間で画題として流行したもので、本図もその時期の制作と考えられています。図柄は画面中央に大きく2本の枯木を表し、背景の右奥の岩上にほとんど幹のみの3本の樹木を描いています。禅の考え方では、枯木は必ずしも枯れた木を意味するわけでなく、人間が煩悩を捨て去り、超越した境地を表すとされています。
指定区分 | 県指定重要文化財[絵画] |
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指定年月日 | 昭和40年7月23日 |
所在地 | 高崎市綿貫町992-1(群馬県立歴史博物館寄託) |