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冠稲荷神社の拝殿
間口3間、奥行3間の高床式入母屋造平入の建物です。棟札から寛政11年(1799)11月に上棟したことがわかります。建築当初の平面形式は、棟通りを境にして、裏側を建具で仕切った畳敷きの屋内礼拝所とし、表側を板張り床のままとして土足で上がる吹き放ち空間の向拝(ごはい)部分にしたものです。これは県下でもめずらしく、古風な拝殿の平面形式を示しています。天井は、屋内礼拝所及び向拝部分とも格天井(ごうてんじょう)で、極彩色の花鳥絵が描かれています。また、屋内礼拝所の中央部の天井は鏡天井となり、下田島在住の交替寄合格の旗本「新田源朝臣道純(にったみなもとあそんみちずみ)」(岩松満次郎道純)によって描かれた立派な龍の墨絵が残されています。
建築様式や細部の手法に江戸時代中期の特徴をよく表現しており、建造後の改造も少なく、保存状況も良好です。本県における江戸時代中期を代表する拝殿建築として極めて重要なものです。
指定区分 | 市指定重要文化財[建造物(建築)] |
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指定年月日 | 平成2年3月26日 合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定されました |
所在地 | 太田市細谷町1 冠稲荷神社 |
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