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境ヶ谷戸遺跡2号住居跡出土遺物一括

4 質の高い教育をみんなに11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0004458 更新日:2022年12月6日更新 印刷ページ表示

境ヶ谷戸遺跡出土唐三彩陶枕(とうさんさいとうちん)  境ヶ谷戸遺跡は、太田市新田村田町に所在しています。平成3年に発掘調査を実施し、奈良時代の住居跡14軒、掘立柱建物跡5棟などを発見しました。
 調査地点の東寄りで確認された2号住居跡は、東西9m、南北7.9mの方形で、当時としては非常に規模が大きい竪穴式住居跡です。
 この住居跡から唐三彩でできた陶枕と呼ばれる箱形をした枕の上面から側面にかけての破片(7.5cm×8.2cm)が出土しました。
 表面は、緑・茶の釉薬で鮮やかに彩られ、所々にロウ抜き技法で色をぬいた部分が見られます。また、中央には宝相華という極楽浄土に咲く伝説上の花が大きく描かれ、このまわりには花弁状の文様が描かれています。宝相華や花弁状の文様は、粘土を型の中に押し込んで文様を作る型押し技法で描かれています。
 このほかに、多量の須恵器、土師器、円面硯(硯)や鉄製品などが出土しています。須恵器の中には釣鐘のような形をした蓋や火舎香炉の脚などの特殊な形状のものが見られます。

指定区分 県指定重要文化財[考古資料]
指定年月日 平成17年3月25日
所在地 太田市新田大根町998-10(新田文化財事務所)