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太田市の特産物(野菜編)
主要野菜の紹介
ヤマトイモ
ヤマトイモは、ヤマノイモの一品種で、濃厚な味と強い粘りが特徴です。消化吸収がよく、栄養価の高い滋養強壮食として知られています。市域の西部を中心にさかんに栽培されており、全国的にも有数の産地として、東京を始め全国に出荷され高い評価を受けています。収穫は10月ごろから始まり、旬は冬ですが、現在は保冷技術の進歩により、通年出荷が可能となっています。
小玉スイカ
水はけのよい土壌と冬場の日照時間の長さを利用し、藪塚地区を中心に栽培され、3月上旬から7月上旬まで、贈答用として主に京浜地方を中心に出荷されています。直径20センチほどの小さなスイカは品種改良によって生まれたもので、大玉スイカに比べ、皮が薄く、甘みが強いのが特徴です。主な品種は「愛娘さくら」「ひとりじめ」です。中でも、「愛娘さくら」は果肉がしっかりしていて、みずみずしく、甘味が強いため人気が出ています。
ネギ
本市では年間を通じてネギが生産されていますが、特に10月から3月に出荷される「秋冬ねぎ」の生産が年間出荷量の約8割を占めています。生産拡大が期待される品目として、市内に大規模な調整施設がつくられるなど、積極的な生産振興が図られ、市内で広く栽培されています。
ホウレンソウ
露地栽培のほか、雨よけ施設の利用により、年間を通じて生産されており、特に藪塚地区で多く生産されています。ホウレンソウは、ビタミン、ミネラルともに多く含まれ、野菜の中で栄養的価値は最高と言われています。
イチゴ
群馬県育成品種の「やよいひめ」を中心に栽培しており、11月から5月ごろまで出荷されています。「やよいひめ」は、甘みが強く、果肉がしっかりしていて、日持ちがするのが特徴です。この品種はやや色が薄く感じますが、真っ赤になる前が食べごろで、過熟よりもむしろ甘みがしっかり乗っています。
トマト
生産量はあまり多くありませんが、大玉トマトのほか、ミニトマトや高糖度トマトが生産され、大玉とミニトマトは、年間を通じて出荷されています。高糖度トマト「ブリックスナイン」は、群馬県の園芸試験場で開発した栽培技術を平成3年に導入し、試験栽培の後、産地化に成功しました。新田地区の生産者に生産され、糖度9度以上(名前の由来となっています)で、味の濃いフルーツトマトです。
マコモダケ
水田の転作作物として作付けされています。収穫時期が非常に短く(10月頃)、ほとんど市内の直売所に出荷されます。イネ科マコモ属多年草の水生植物で、生でも焼いても、どんな調理方法でも合います。あくがなく、たけのことアスパラの中間のような味で、食物繊維、ビタミン、ミネラル、カリウムを含む健康食品です。
モロヘイヤ
モロヘイヤは、群馬県内作付面積の27%を占め、県内第1位*です。和えもの、炒めもの、揚げもの等幅広い料理に使用できます。熱を加えると粘りが出て、冷めるとさらに粘りが増す特徴があり、ビタミン、ミネラル、カルシウム等の栄養が豊富です。
*平成30年産地域特産野菜生産状況調査による