市長の部屋

　太田市は、東京から100km圏内にあり、群馬県の東南部に位置しています。市のほぼ中心にはまちのシンボル「金山（かなやま）」とそれに連なる八王子丘陵が北西に走るほか、東には渡良瀬川のせせらぎ、西には肥沃な新田の大地、南には雄大な坂東太郎利根川の流れ、そして北には日光連山を望むことができます。気候は比較的温暖で、水と緑に恵まれた土地柄です。
　国内経済は、大胆な金融政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略を柱とする経済政策の推進により雇用・所得環境が改善され、緩やかな回復基調が続いています。しかしながら、地方においては、人口減少・高齢化といった中長期的な課題を抱え、景気の先行きに対する不透明感もあり、こうした経済政策の効果がなかなか行き渡らず、その成果が十分に浸透していない地域も見受けられます。こんな時代だからこそ私たち行政はそれぞれの役割に応じた働きをしなければなりません。
　本市においては、「人と自然にやさしく、品格のあるまち太田」を将来の都市像として掲げ、様々な施策を実行中です。安心して子どもを育てることができ、高齢者はもとよりすべての市民がお互いを思いやり、いきいきと健康に暮らせる社会をつくるため、「人にやさしい」まちづくりをおこなっています。また、金山に代表される本市の豊かな自然を次世代の子どもたちに伝えることができるよう、循環型社会の構築や緑豊かで美しい生活空間の形成をめざし、「自然にやさしい」まちづくりをおこなっています。
　地方にできることは限られていますが、これからも全国のお手本となるような行革を継続し、まちの個性である歴史や伝統、文化を大切に守り、磨き、市民が愛着と誇りを持てる「品格のあるまち」をつくるため全力投球していきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しみず　まさよし