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太田市の遺跡紹介
太田市では数多くの遺跡が見つかっています。その中でも特に重要なものは国県市の指定を受けますが、指定されていないものでも珍しい遺跡があります。ここでは指定されていないものを含め紹介します。
旧石器時代
縄文時代
弥生時代
古墳時代
【反丸遺跡】(太田市吉沢町)
古墳時代の巨大集落を中心とする遺跡です。平成29年度から令和2年度にかけての発掘調査では古墳時代の竪穴建物跡400軒以上、遺物収納箱900箱以上の遺物が見つかりました。石製品の製作工房と思われる建物跡が10軒以上確認され、祭祀(さいし)にかかわる遺物のほか、本来希少とされる遺物が多く出土しました。昭和57年度から昭和58年度の群馬県教育委員会の調査でも、50軒以上の竪穴建物跡のほか、祭祀遺構や古墳が確認されています。
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【西長岡横塚古墳群】(太田市西長岡町)
20基以上からなる古墳群です。昭和60年度に発掘調査され、7世紀代に築造された3基の古墳が確認されました。凝灰岩を用いた横穴式石室や、家形石棺を安置した竪穴式の埋葬施設が発見され、ガラス製・水晶製の玉類や小札(こざね)などが出土しました。
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飛鳥・奈良・平安時代
【川向・中西田遺跡】(太田市内ケ島町)
古墳時代から中世にかけての集落遺跡です。これまでの発掘調査により、奈良・平安時代頃に竪穴建物の数が急増し、集落が拡大していく様子がわかりました。その他、古代の地名である「薗田」と押印された瓦や、古代の役人のベルト飾りなどの珍しい遺物が出土しました。
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中世
【城ノ内遺跡】(太田市大島町)
古墳時代から中世にかけての遺跡です。平成21年度から22年度にかけての発掘調査では、戦国時代に金山城の出城であった大島城に関連すると考えられる溝や掘立柱建物跡などが見つかり、城の構造や配置の一部をうかがい知ることができました。また、井戸と考えられる遺構から中世の土器がまとまって出土しました。
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