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令和5年4月1日号こんにちは市長です

ページID:0022088 更新日:2023年4月1日更新 印刷ページ表示
 『群青色の、とおり道』を今日4月1日、午後7時から群馬テレビで放映します。ロケ地は尾島町。ご覧になった人もいるでしょうが、もう一度鑑賞ください。合併10周年を記念して製作した作品です。都会に出た若者が「やっぱりこっちがいいや」と帰郷を決める、そんな映画です。
 まちを紹介する映画ってよくあるけど、ありふれているものが多い。「これは映画だ」というものをつくってみたい。その当時「あなたならどんな映画にしたい?」とツイートした。いくつかの応募があった。尾島町生まれの橋本君がざっくりとした筋書きを提案してきた。「いけるかも」と、彼に会ってみた。私は高校を出て大学に入り、そのまま東京で仕事していた。30代半ばでUターンしてきた。そんな経験を物語にできないか、若い彼と話し合った。考えてみると、今の世の中がそんな動きをしている。東京に人口が一極集中し過ぎて、分散しないと地方はつぶれると国は言う。うがった見方をすると、このまま東京に居座られると東京の高齢化が急速に進み、社会保障費など多額の経費がかかる。その前に分散させてしまおうというもくろみかもしれない。「ところで監督を誰にしてもらおうか。知っている人はいる?」。彼は驚くほどのビッグネームを挙げた。「えっ、『半落ち』(寺尾聰(あきら)が主演の深みのある作品)の佐々部清(きよし)監督?知ってるの?」内心、「こりゃあ高いな」と不安も感じた。予算は1千万円。監督が2度目に来てくれたときに予算を告げた。「考えておきます」と答えて応接間を出た。「だめだな!」と覚悟した。ところがである。エレベーターに乗らずに戻ってきた。「やります。いい映画をつくります」と。
 主演は元仮面ライダーの桐山漣(れん)、升(ます)毅(たけし)、井上順、宮崎美子(よしこ)なども出演。ボランティア出演料だったとか。尾島町の若手経営者が積極的なサポートをしてくれた。ありがたかった。佐々部監督は3年前に亡くなった。(3月14日 記)