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令和5年6月1日号こんにちは市長です

ページID:0024574 更新日:2023年6月1日更新 印刷ページ表示
 これからの農業はどうなっちゃうの?道路を走りながら周囲を見渡してそう思ったことはありませんか。田んぼが草ぼうぼう、そんな景色を見るとそう思いますよ。食料の自給率が4割を切っている、万が一の時どうなるのか心配です。耕作放棄地というか遊休農地をなんとかしないと市内の遊休農地は平成30年度には87ヘクタールありました。農業関係団体の皆さんが協力してくれて昨年度には61.5ヘクタールにまで減りました。用途を変えて工業団地にして企業誘致を図ったりもしてきましたが、悲観的な見通ししかできない現状です。
 先日、関東農政局の人がみえました。参事官は埼玉の農家に生まれたそうです。私も農家育ちです。この季節になると思い出します。田んぼに引き入れる水の関係で、小麦を刈ってすぐに田植えをすることになります。農家の子どもたちは1週間の農繁休暇が待っている。麦刈りと田植えを手伝う、ということです。あの休みは嫌でしたね。小麦を束ねてリヤカーに積み、家まで何往復もし、穂はチクチク肌に刺さります。小麦が終われば田植えの準備。牛の鼻取りは私の役目、水田に残った小麦の切り株が足の裏に刺さります。早朝の水は冷たい。裸足で田んぼに入ると傷口の痛みが頭まできます。参事官と楽しい会話ができた。「私たちは農家を精いっぱい応援するのが仕事です。課題は解決します。」
 その翌日、食品加工をしているYさんが来られた。「米農家の皆さんと共同して農地を大規模(100ヘクタール超え)耕作し、国の基金を使って生産から加工、販売までしたい」と言う。ドローンを使う、水管理は自動で、食品加工にはロボットを使う―未来型の農業です。農政局にお願いしよう、基金を使わせてもらおう。うまくいくような気がします。(5月19日記)