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令和5年5月1日号こんにちは市長です

ページID:0024576 更新日:2023年5月1日更新 印刷ページ表示
 見ず知らずの子にお小遣いをあげておいて、自分の子にひもじい思いをさせるなんてことはしないですよね。太田の子だから給食費を無料にするのであって、他のまちの子にまでなんてしない。例え2割補助だってしない。以前にも書いた「ふるさと納税」は他のまちの子に2割補助しているのと変わらないのです。そんなことをしていたら自分のまちに住む人たちへのサービスは減る一方です。国はおかしなことになっているのに気付かないのでしょうか。
 「菅官房長官、ふるさと納税はやっぱり間違いです」(3年前の週刊文春)を最近読んだ。総務省の元自治税務局長・平嶋さんの告発記事である。事務次官を約束されたエリート官僚であった。菅官房長官(当時)に逆らい左遷された。お会いして最初の一言が「こんな制度ができてしまって申し訳ない」。頭を下げられた。気骨のある官僚がいたのだ。気骨が災いとなって閑職に追いやられた。平嶋さんにお会いする前、この法律を廃止させるには「(国を相手に)訴訟するしかないか」などと職員に話すと、両手を顔の前に広げてストップのジェスチャー。太田市も令和3年度は3億6千万円の市民税が流出している。このままだと市民サービスの低下は必然、それはまずいと思っていた。返礼品の開拓チームをつくった。ダニエルハウスの地ビールを缶ビールに、他にもグランピングはできないかなど研究をしている。全国で9千億円の市町村民税が行ったり来たり。ふるさと納税サイトの業者に1千億円が税金から払われている。本来なら市民サービスに使われるべきものだ。
 表の顔は他のまちへの返礼品と引き換えに税を払うのは、やめて!裏の顔は返礼品を発掘しなけりゃ。今、二律背反の状態に置かれている。ふるさと納税は制度として絶対おかしいのです(4月13日記)