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今日が2022年の仕事終わりとなります。皆様方には、一年間、一生懸命仕事をしていただき、市民のために全力を尽くしていただいて、本当にありがとうございました。
「市長への手紙」などを通じて、市民の皆さんからクレームが出てくることもありますが、今年はほとんどありませんでした。先日、ISОの外部審査でグッドポイントがたくさんあり、客観的に見ても、太田市の行政全般について評価をしていただき、とてもよい年であったと思います。
今年は、ベーシックサービスという言葉を使い始めました。行政が複雑になって、色々なサービスが積み重なっていくと、ある意味でお金がある層とお金がない層が出てきます。ある人はいつも負担し、ある人はいつも誰かにやってもらうという負い目を感じる中で、お互いが生活をすることになります。ベーシックサービスとは、格差をなくし、ベースを同じにすることにより、やってやるという気持ちや負い目を感じるという気持ちをなくすことであり、行政を運営する上で大事なものです。
高校生世代までの医療費無料化に続き、給食費の完全無料化を目指す中で、これまで、給食費を払えない人や納税の督促を受けている人は、負い目を感じてきたと思います。皆さんに支払っていただいた税金の中で、同じように無料で動けることがベーシックサービスの考え方です。近い将来、恩着せがましく相手に何かをしてあげる、そして、いつも負い目を感じるという関係をなくす世の中になってほしいと思います。そして、私たちも財政力を豊かにして、ベーシックサービスをできるだけ広く展開していくことがこれからの太田市にとって絶対必要なことであり、結果として、さらによい太田市ができあがることになります。負い目を感じる人がいなくなり、やってやるという偉そうな顔をする人がいなくなるような財政のあり方をこれからも実行に移し、来年は花が開くよう、皆さんには頑張っていただければと思います。