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令和6年2月15日号こんにちは市長です

ページID:0032316 更新日:2024年2月15日更新 印刷ページ表示
 「採算が取れなければ廃止もやむなし」。バス路線は熊谷行きだけになった。バスを当てにして生活してきた人は置き去りである。その穴を埋めるのが市営バス2路線と「おうかがい市バス」7台(新年度は9台に増やす予定)である。そして小学生の通学バスとして18台が動いている。
 合併してすぐのことだった。小学生になったつもりで県道39号足利伊勢崎線の北、新田溜池町から綿打小まで歩いてみた。遠かった。藪塚の台地区から藪塚小まで、枯れた稲の葉っぱが散る田んぼの中をずっと歩く。不審者がいたらと子どもたちが心配になった。風が強い日には通学でエネルギーを使い果たさないか。「通学バスを出そう」。そう決めた。平たん部の多いまちで通学バスは珍しい。校外学習にも使っている。借り上げのための保護者負担はゼロである。多分珍しい。子どもたちの医療費も給食費も無料になった。それが当たり前にできるまちが太田ということ、いいことなのだ。
 その通学バスを利用した無料バスを市で用意したが、高齢者はバス停まで歩いて行けないという課題がある。そこで「おうかがい市バス」である。登録者は2400人、利用者はその半分。これからはもっと増えていくだろう。車両をさらに増やすこともひとつ。他にも生活を目的とした送迎の仕組みを考えたらどうかと思っている。スーパーへ数人乗せてお買い物である。買い物を誰かに頼むのもいいけど、自分でスーパーに出かけるのはきっと楽しい。ご近所の方がご一緒するならそこで話が弾む。もっと楽しい。
 最近の高齢者はよく歩く。私も歩く。運動公園のトリムコース、八王子山公園、ぐんまこどもの国でもよく歩いている。「おうかがい市バス」は予約すればいつでも利用できる。でも、使わないで済むよう健康を長続きさせたいですね。(1月29日記)