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令和6年3月15日号こんにちは市長です

ページID:0033444 更新日:2024年3月15日更新 印刷ページ表示

 「しっかり」という言葉を政治家はよく使う。2013年10月25日のツイッターにこんな内容のことを書いていたみたいだ。「総理も『しっかり』をよく使う。『しっかり』って具体的にどうするのでしょうか。『しっかり』って副詞ですよね。副詞って活用がないし、主語にもなれない貧弱なもの。国語ダメ人間の私でもそれくらいは…」。1月末、朝日新聞の天声人語に「しっかり」が書いてあったが、11年も前に私は書いている(えっへん!)。
 首長をしていると国会議員と会合などで意見交換をする機会がある。各市の実情を理解してもらい政策に反映してもらおうという目的である。直接、国会議員と顔を合わせる機会は大変貴重である。以前のことだが、都内で開かれた意見交換会で、国会議員が「しっかり」をかなり使った。
 例えば〇〇代議士の発言は「今度の国会は延長はできないので、しっかりとした経済対策を練っていかなくてはならない。あらゆる施策を練って裏の端まで景気がしっかりと及ぶように思っている。参議院選があるがそれも含めてしっかりと我々(われわれ)も襟を正して要望に応えるべくしっかりと発言をし、選挙の場においてもしっかりとこういうことをやっていくんだとしっかり主張していきたい」。△△代議士は「今日この場でいろいろ話を聞いてしっかり取り組んでいきたい。まだまだ必要な社会資本整備をしていくことで潜在的な能力を発揮できる余地があると思っている。個別の事項をしっかり聞いてしっかりと対応していく」などなど。1時間ほどの会合であったが「しっかり」は33回あったと当時摘録を作った事務方は言っていた。数える方も数える方だが、「しっかり」が多いと「しっかり」がしっかりと耳に残るから数えたくもなるのも分かる。
 この3月市議会では「しっかり」という中身の貧弱な副詞は答弁書から外す努力をしているようだ。(2月21日記)