ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 市長の部屋 > 令和6年4月1日号こんにちは市長です

本文

令和6年4月1日号こんにちは市長です

ページID:0033692 更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

 春の関東高校野球県予選に「6校連合」がでる。前橋西、四ツ葉中等、玉村、尾瀬、榛名、下仁田の各校だ。選手が足らない、だから足らない同士が集まって一つのチームをつくる。そのほか「3校連合」も出る。9校連合ではいかんせん格好が悪いので連合を2組に分けたのか?あっちこっちから集められれば形にはなるけど、野球のキモはチームプレーだ。寄せ集めただけではチームはできない。遠方から集まった選手たちは試合が終われば「さよなら」で終わりになる。近くの高校に登録すれば知り合いもいるし、たとえ補欠であっても野球の楽しさは味わえるのではないか。
 私は野球が好きである。野球は面白い。やっている方も連携プレーが決まった時はめっちゃ楽しい。野球が好きなのに部員数が足らなくてチームが作れない、そんな時代になってしまった。私が子どもの頃はスポーツといえば野球であった。今は違う。おおたスポーツ学校に通う子どもたちは1200人いるが、ゴルフやフェンシングなど16ものスポーツ種目がある。昔と様変わりである。野球は完全にその一つになってしまった。学校単位で優勝を目指すなどということはできなくなった。特に、野球に代表されるようなチームスポーツは中学も高校も難しくなってきた。クラブに移行しないと子どもたちは満足しないだろう。選手の足らない高校でチームを作れと誰かに命じられてもそれは形を作れても中身の薄いものになってしまう。今、選抜大会に出ている「健大高崎」は地域にはとらわれない全国規模の‶完全クラブ化″した団体である。選手も控えも、満足感の高い集団になっている。
 昔の桐高は強かった。前高も高商も甲子園の届く距離にいた。地域にしばられる高校は甲子園から遠くになった。(3月19日記)