ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 市長の部屋 > 令和6年4月15日号こんにちは市長です

本文

令和6年4月15日号こんにちは市長です

ページID:0034519 更新日:2024年4月15日更新 印刷ページ表示

 太田駅南口の地価公示額が2.6%プラス。県内の商業地では最高の上昇率になった。住宅地も飯塚町など軒並み上がっている。全用途でプラスとなったのは県内では太田市だけだ。「だから何だ!」と問われると答えに窮(きゅう)するけれど「"おまち"になってきた」ということを公的に認めてくれた、新聞の一面に取り上げられるほど意味のあることだ。地価公示はまちの格付けみたいなものだと思う。
 前にもエッセーで書いたことがあるけれど、かつての駅南口は広大な田んぼだった。区画整理が始まったのは40年ぐらい前だったか。中央小学校、太田中央公園、旧市民会館そして南一番街など、土地を持つ地主さんたちは40%くらい田畑が減らされた。区画整理に賛成はしたけれど10反(※)あった土地が6反に減歩(げんぶ)された。土地の価値が上がって総資産は何倍にも増えたけれど土地の面積が大幅に減った。そのことだけが気になってのことか、区画整理事業を推進してきた市議さんは成果を見ることなく落選した。
 そして大型ショッピングセンター、ベルタウン・ユニーが駅前に進出した。南一番街にはびっしりとお店が並んでにぎわった。その頃、私はUターンしてきた。多分、地価公示は急激な上がり方をしたはずである。しかし、駅周辺のにぎわいは長くは続かなかった。郊外店が優勢な時代を迎えた。ショッピングセンターも広い駐車場を持ち、品数だけではなくお店の強調したいことを主張する店舗にお客は引き寄せられてきた。都内では駅周辺の価値を高めるためスピード感をもって再開発が行われている。東京も新宿も渋谷も…。地方都市も再開発事業で駅周辺を変えてきている。近くでは高崎駅周辺のマンションなどが顕著な例である。高崎の地価公示も高い。
 新年度、いよいよ駅前のドン・キホーテが入る建物が壊され、跡地には大学と商業施設が建設される。再開発事業である。南一番街の道路も大胆に改修する。まちの価値を上げていきたい。(3月29日記)
(※)1反…約千平方メートル