ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 市長の部屋 > 令和6年6月15日号こんにちは市長です

本文

令和6年6月15日号こんにちは市長です

ページID:0036983 更新日:2024年6月15日更新 印刷ページ表示

 14日から6月の定例議会が始まる。この時期になると議員さんたちが職員に質問の打診をはじめる。「今回は多そうだよ」なんて話が出てくる。20人くらいの質問者がいると聞く。具体的にはこれからだ。
 前回のコラムで「新市役所の設計変更」のことに触れた。市長になった直後が6月議会で、鋭い質問を受けた記憶がある。思い出したように「あの時の議事録はある?」。読んでみたいと思った。議員だった頃、先輩議員から「発言は議事録に記録されて残るのだからしっかりとした質問をしなさい」と言われたが、読む人なんかいないとかなり自由に発言してきた。忘れかけていた今、あの時の質疑を読みたいと思うとはわれながら驚きである。設計変更前の「21階建て高さ97mの庁舎」は賛成24,反対4で可決され基礎工事が始まっていた。なのに、工事を一時中止して全体を変えようとした。「行政の継続性や議会制民主主義とは、一体どうなるのでしょう」と茂木義市議員から筋論で質問された。茂木さんは論客であった。私も筋論で返した。議事録を見て「私の答弁もいい出来だ」とあの時を思い出した。茂木さんとはあれ以来仲がすこぶるいい。約70億円の建設経費の節減を示して1年後、予算が可決され工事が再開した。原稿持参で答弁していたら議員さんたちを説得できなかったに違いない。興味がある方は「平成7年太田市議会定例会会議録」を見てください。
 この「設計変更議会」から答弁書を持たなくなった。質問の筋を外さないように、職員からメモは受け取るが自分の考えで答える。議会はそれだけで活性化する気がする。議事録を意識してか、質問も答弁も読み合うような議会を見かけるが何とも味気ない。(6月3日記)