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令和6年9月1日号こんにちは市長です

ページID:0039119 更新日:2024年9月1日更新 印刷ページ表示

 お盆休みというのがあるとすればいつからいつまでなのか、長い。喫茶店や本屋さんに行ったり、ラーメンを食べたりしていると何となくその日は終わるけど、長い。お寺に行って和尚さんに挨拶して迎え火をもらってくる。地域の人が多いので、ほとんど知り合いのはずだけど「どこの家族だったっけ?」。朝早めに出かけたので、人はまばらだった。「あら、市長さんこのお寺でしたか。夫が亡くなって樹木葬にしたんです」。他のお寺さんにも相談したけど「ここが気に入った」と彼女は言っていた。お墓を維持するのに跡継ぎがいないから墓地は持てない。形は確実に変わっていく。西長岡にある八王子墓園を3600基つくったが、希望者は多い。墓地管理を市が担っているのが、人気の理由の一つかもしれない。地続きの菅塩側に1千基の墓地造成を始めた。令和7年度、つまり来年度中に売り出す予定だ。
 この日は国道407号沿いにある喫茶店に寄った。ドアを開けて西側のテーブルに鼻眼鏡をかけたKさんがいる。いつもその席に座って本を読んでいる。久しぶりに会った。彼は歴史物が好きである。のぞき見したところ司馬遼太郎の文庫本、半分くらいのページに指を挟んでいたが、本は閉じて世の中の問題点を指摘する。「うちの周りに独り者が増えた。これ問題だよね」。群馬県の人口はすでに190万人を切った。子どもの頃の上毛かるたは「力合わせる160万」だったからそこまで戻るにはまだ時間を要するとは思うが、心配がある。答えのない議論を小一時間もする。答えを求めない議論は結構楽しい。
 お盆休みが長いなぁ、と思いながら小刻みな用事をこなしていくと、そのうち送り盆を迎える。確かなことは、高校野球が時間をつないでくれたことだ。(8月20日 記)